女装して

個人的名著! 


タイトルだけ見るとふざけた感じがしますが、内容はすごく真面目で、最後は思わず感動してしまう場面もありました。

どういう内容かというと、まさにタイトルのままです笑。ある男性が一年間、女装をして生活するという「実験」を描いたもの。全て実話です!

その目的はなんなのかというと、
『男の中に潜む女』について、自分の身をもって体感してみようという動機のもと、「男と女の壁を理解して、乗り越えられるのではないか」ということを確かめようと思ったのです。

僕は、今のままの自分であることに、違和感をもちはじめていた。男であるという事実がささいなことのように思えてきた。世の男たちは"男らしさ"を演出しようと苦心するが、昔から僕はそういったことにあまり関心がない。もしかすると、女性の方が生活をより楽しめるのではないだろうか?



ぼく自身は女装をしているつもりはありませんが、スカートを履いて生活しているという点でこの人にかなり共感する部分がありました。

「『男らしさ』とか『女らしさ』といったものをぶち壊し、もっと自由に、自分を表現していきたい」というのがぼくの心情なので、近しいものがあることは分かっていただけると思います。


男らしさ女らしさ

また筆者は、性別による役割の分け方に違和感を抱いています。

考えれば考えるほど、”男の役割”が人工的で不自然なものに感じられる。能力、成績、評価。そうした言葉が、僕も含め男たちを縛りつけている。女性はそうしたものから解放された存在なのではないだろうか?


ぼくもほんとにその通りだと思っていて、男だからこうしろとか、女だからあれはするなとか、そんなもの誰が決めたのでしょうか?

社会での男女の役割なんて凝り固まった偏見の産物です。


女装は社会に対する革命だ

筆者は、決して趣味で女装をしているわけではないのです。

自分が女装をすることは、社会に対する革命であると述べています。

男とはこうあらねばならない、女はこうふるまうものだ、などといった堅苦しい偏見に抵抗するための手段として、僕は女性に変身することを思いついた。性別という壁に対する個人的な抵抗運動だ。革命と言っても過言ではない。

筆者にとっては、女性の気持ちに一番近づくためには「女装」という手段が最も手っ取り早く、目に見えてわかりやすかったのです。


また筆者は、女装をすることを「タブーを破る」という言葉で言い表しています。

たしかに、男性が女性ものの服を着ることは踏み出してはいけない一歩のような気がします。だからこそ、そこを踏み越えることに意味があるのですが笑。


性別なんてものはない、あるのは性だけだ

一年かけて女装を経験した筆者ザイデルさんは、最終的にある一つの思想にたどり着きます。それは

「性別というバカげた分け隔ては必要ないのではないか?そこにあるのは”性”だけで、男も女も本来は同じものであり、生きている環境が違うだけなのではないか?」

ということです。


そもそも、男女という分け隔てが不要。性”別”なんて言葉を使うからよくない、ということです。

自ら女装し、女性の気持ちになって確かめたザイデルさんだからこそ言えるセリフですね。


性別は関係ない。自分をもて

性別なんてたいした問題ではなくて、いくらでも超越できるものだと思います。

男性が女性の服を着てもいいし、化粧をしたっていいんです。そんな些細なことに構わず、自分というものをもちましょう。

まあ、全員が全員、女性ものの服を着る必要はないですし、そんなことは不可能です。

しかし、男とか女とか狭い視野でしかものごとを見られない社会はあまりにも生きづらいです。もっと自分をオープンにできて、誰もが社会に縛られないような世の中にしていきたいです。




by カエレバ