ボーイスカート

読みました。鳥野しのさんの『ボーイ☆スカート』という漫画。 

タイトルの通り、スカートを履きたい男子高校生が主人公の作品です。

読後、最初に思ったことは、「この主人公の気持ちめっちゃ分かるわ!!」でした。ほんと、ぼくの気持ちを代弁してくれたんじゃないかってくらい一致していました。

フィクションとはいえ、ぼくと同じことを思っている人はいるんだなと少し勇気をもらいました。話もすごい面白かったです。

では、その感想をば。


スカートを履いて登校する桃井くん

ある日突然、スカートを履いて学校に来るんですよ。主人公の桃井くんが。(そこそこイケメン)

クラス中ざわつき、校則違反として先生に呼び出される始末。そしてスカートは一時的に没収。

これはひどいですよね!ちゃんと学校で指定された制服のスカートを履いてきているのにですよ?本来なら男女ともに選べるべきですよね、制服なんて。

で、学校中で話題になってしまい、ついにはスカートが原因で、付き合っていた先輩にもフラれてしまうという事態に。

これは、どうなんですかね、。彼氏がスカートを履きだしたら隣歩けないですか?別れますか?ぼくも他人ごとではないので、すごく気になります。ご意見があればお聞かせいただきたいです。


理由をつけて理解しようとする父やクラスメイト

この行動に関して一番驚きを見せたのは桃井くんの父親でした。

「いじめられてるんじゃないのか」「性同一性障害じゃないのか」などとスカートを履くことに対して、桃井くん自身に理由をつけようとします。

それはクラスメイトも同じでした。

「これはデリケートな問題だから触れちゃいけない」「説明してくれなきゃ理解できない」


人って、異端な行動に出た人に対してなにかの理由をつけなきゃ納得がいかないんでしょうね。なにか明確な理由があるはずだと決めつけている。家庭環境だったり、幼少期のことだったり。

でも実際、そんなに割り切れる感情ばかりではないのが人間だと思います。ぼくだってスカートを履きますが、それはただ「格好いいから」の一点です。

理解しようとしてくれるのはありがたいことですが、全てを理解できると思わない方がよいと思います。


服は暴力

実は、もともと桃井くんがスカートを履くようになってきっかけって、街中でスカートを履きこなしているおじさんを見かけたからなんですね。

で、なんやかんやあって、桃井くんはついに、そのおじさんと接触することに成功しました。

そこで相談をします。
「スカートを履くことで人との関係がうまくいかなくなっている。でも自分はスカートを履きたい」と。

するとおじさんはこんなことを言います。
確かに。服というものは一種の暴力だからだ。ある種の人々にとってはね

つまり、少なくとも一定数の人は、他人の服装によって嫌な気持ちを抱いたり、殴られたような気がする人がいるということです。


ぼくは、この考え方に初めて出会いました。

自分がスカートを履きたい、別に男女の壁なんてないと思っている一方で、その壁が破られることに恐怖や憎悪を抱く人がいるということ。

もちろん、どちらが間違っているというわけでもなければ、どちらが正解というわけでもありません。人がなにを思ってなにを着るかは、自由だからです。

ただ、こういう気持ちの人がいるということを心に留めておくことは大事だと思います。


世の中の価値観

漫画の方はもっと続きがあるのですが、ネタバレにもなりますのでこの辺で。

この漫画を通して、改めて、男がスカートを履くことに対する世の中の人の見方を知ることができました。ぼくなんか当たり前になってしまってますが、やはり固定観念は強いもの。

そして同時に、服がもつ影響力を実感。毎日当たり前に身にまとうものだからこそ、そこには特別な意味があるんですね。


メンズスカートに対して批判的な意見も全然ありだと思うし、絶対に許せない人がいるのも当然だと思います。

でも、少し視点を変えると、人生がもっと楽しくなるかもしれません。




by カエレバ