よく、「海外で自分探し」をする人の存在を耳にする。そして、海外で自分探しをする人を批判する人の声も耳にする。

たしかに、海外に行ったって自分が見つかるとは思えない。本当の自分が海外にいたら少し怖いくらいだ。

でも、海外旅行が自分探しに全く無駄だとも思わない。ただ本質が違うところにある、というだけなのだ。

「海外で本当の自分が見つかる」のではなくて、「海外で出会った異質な文化や人々は、自分の価値観を明確にする上での一つの基準になる」のではないか。

たとえば俺がインドに行ったときに気づいたのは、こんなにゆるく生きていいんだな、ということだ。日本に帰っても、もっとゆっくり寛容に生きたい、と思えた。

普段の自分との差異が大きい分、海外で新しい自分が見つかると思われがち。だが、解像度を上げれば、日常生活の中にも刺激はたくさんあるし、新しい価値観はどこにでも転がっている。

普段と違う道で帰ってみたり、入ったことのないレストランに入ったりするだけでも、何かの刺激になるかもしれない。

ルーティーンやマンネリ化、という小さな海の外に出ることは、いつでもどこでも出来るのだ。