京都の北のほうに伊根という町があるのをご存知だろうか?

先日、縁あって伊根町を観光してきた。

「舟屋」と呼ばれる、海沿いに家々が並ぶ珍しい風景が広がっているのだ。

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湾を一周するように、この光景が広がる。
舟屋をひとめ見に、観光客がひっきりなしに来るという。

住んでいる方からすれば、ただ暮らしているだけなのに不思議なものだろう。



このようにのどかで素敵な街並みの中を、朝から気ままにぶらぶら散策していた。

昼ごろ、お腹が空いたので、通りかかったレストランでご飯を食べることに。
伊根の海が一望できる、とても立地の良いお店だったので入ってみたのだ。

テーブル席や座敷など選べたので、迷わず座敷へ向かう。
雰囲気よし、居心地よしの素敵なお店だった。



しばらくすると、店内にBGMがかかっていることに気がつく。

おしゃれなジャズやクラシックかなと最初は思ったが、違う。かなり激しい曲が流れている。

マキシマム ザ ホルモンの曲だ。

穏やかだった俺の心が、一気にヒートアップする。

おそらく「伊根町の舟屋」と、この世で最も縁遠い「マキシマム ザ ホルモンの曲」が流れているのだ。もはや対義語と言えるだろう。

激しく躍動する俺の心に呼応するかのように、海は急に荒れ始め、空は曇り、人々は頭を振り始める。

途端に、町全体がモッシュピットと化す。



そんな妄想をしながら、定食にありついた。