嫌われる

少し前にかなり話題になった『嫌われる勇気』、やっと読みました!

この本は、アドラー心理学をもとに対人関係や生きる上でのマインドセットについて分かりやすくまとめたものです。

すぐに人の目とか気にしてしまうぼくのためにあるような本で、目からウロコな内容が盛りだくさんでした。


それでは、個人的に気になったところを要約していきます。
大きく7点に絞りました!

①過去の原因は関係ない
②人間の悩みはすべて、対人関係にある
③健全な劣等感
④承認欲求はいらない
⑤課題の分離
⑥本当の自由とは
⑦共同体感覚をもつこと

という7つになります。
それぞれ、簡潔に説明してまいります。。

過去の原因は関係ない

アドラー心理学では、「過去の原因があって今がある」という考え方を否定しています。

具体的には、人間にはトラウマなどは存在しないという主張があります。

たとえば、家に引きこもってる子どもがいるとしましょう。
その子が「過去に受けた暴力がトラウマとなって、外出できない」と言っているとします。

でもアドラー心理学では、この因果関係を否定します。

そうではなく、「外に出ないという目的を達成するために、暴力を受けたという事実を利用している」というのです。


これはぼくの中でかなり衝撃的でした。
人間は、過去の経験を理由にし、現在の行動の指針にするのです。

過去にあったことを言い訳にせず、常に未来志向でいたいものです。

人間の悩みは、すべて対人関係にある

これもアドラー心理学の根本的な考えとなる部分です。

もしもこの世に自分ひとりしかいなかったら、思い悩むことはなにも無いということです。

自分の容姿が気になるのも、仕事の成果で悩むのも、すべては他者がいるからこそのものなのです。

人間に、個人で完結する悩みなどなく、孤独を感じるのだって他者がいるからなんです。


ここでぼくは思いました。
対人関係さえ攻略してしまえば、人生においてほとんどの悩みは解決するんだ、と。

これはかなり励みになりますねえ。

健全な劣等感

人の悩みに関連して、劣等感について述べていきましょう。

誰もがなにかしらの劣等感を自分自身にたいして持っているのではないでしょうか?

この劣等感はまさに、「他者との比較」の中でしか生まれない感情なのです。

たとえば身長が低いという劣等感だって、誰かと比べているからそう思うだけなのです。
つまりは、劣等感なんて主観的な事実でしかないわけなので、自分が長所と思えば長所になりえるのです。

また、たとえ劣等感で思い悩んでいたって、それを努力や成長のためのバネにすることができるのです。


このことから言えることは、どんな事実も、自分の解釈しだいで毒にも薬にもなるということです。

承認欲求はいらない

また、アドラー心理学では他者から承認を求めることを否定します。

なぜなら、人間は他者の期待を満たすために生きているからではないからです。

誰かの人生を生きずに、自分の人生を生きるのです。

逆に、他者が自分の期待通りに行動してくれなくても、それに対して怒ったり口を出すことをしてはいけません。

課題の分離

承認欲求を求めずに生きる、それはつまり、自分勝手に振る舞うということなのか?
いえ、それは違います。

それを課題の分離という言葉で説明しています。

課題の分離とは、常に「これは誰の課題なのか?」ということを考えるべきだ、という概念です。

たとえば、まったく勉強をしない子どもがいるとしましょう。
このとき、「子どもの課題である」勉強に対して、親がとやかく口を出すべきではない、というのが基本的な考えなのです。

これには批判もあると思いますが、対人関係のトラブルは「他者の課題に踏みこむこと、自分の課題に踏みこまれること」によって引き起こされるので、課題の分離をして不用意に踏みこまないようにしましょう。

本当の自由とは

人にとって本当の自由とはなんでしょうか?

仕事から解放されること?経済的に困らないようになること?

いえ、ここでは自由を「他者から嫌われること」と定義します。

なぜなら、たとえ組織から解放されて経済的に豊かになったところで、他者から嫌われることを恐れる人生なんてまったく自由じゃないからです。

対人関係において自由になりたければ、「人から嫌われる」というコストを払う必要があるのです。

共同体感覚をもつこと

最後に、この本の中で対人関係のゴールとされている共同体感覚』について述べていきます。

共同体感覚とは、他者を仲間だと見なし、そこに自分の居場所があると感じられることです。

この感覚をもつために大切になるのが、共同体に貢献することだといいます。

貢献することで、自分が共同体にいてもいいという「帰属感」を抱くことになり、これが最も必要なものだというのです。

この貢献とは決して堅苦しく考えることではありません。
「存在しているだけで、生きているだけでだれかの役に立っている」=「貢献している」
という単純かつ明解なものです。

この共同体に上下関係はありません。
皆が横並びで、対等。これこそがあるべき姿なのです。

まとめ

人生を変える本がもしあるとすれば、嫌われる勇気はそれに値するくらいの価値があるかもしれません。

少なくともぼくは、今までの考えが覆されるくらいのインパクトを受けたところもあります。

対人関係に悩む方、人付き合いが苦手なぼくみたいな人こそ、これを読んで嫌われることを学んだほうがいいです。

ぼくもまだまだですが、学んだマインドセットをこれから実践していきたいと思います。

岸見 一郎,古賀 史健 ダイヤモンド社 2013-12-13
売り上げランキング : 53
by ヨメレバ