さおだけ


「た~けや~~さおだけ~」

誰もが一度は聞いたことがあるでしょう、さおだけ屋の移動販売アナウンス。

「さおだけなんて誰が買うの?」「どこに需要があって、なぜ商売が成り立つの?」
この本は、そのような素朴で身近な疑問から、会計学やビジネス、節約などについて学ぼうという内容になっています。

さおだけに限らず、他にも身近なことばかり取り扱っているので、会計とか数学とか難しいし嫌いなぼくでも、とても面白く読むことができました。良心的な良書です!


では初めに、この本の中でぼくが特に気になったポイントをあげていきます。それは

①さおだけ屋のビジネスモデルとは?
②副業は本業と関係のあることを選べ
③節約は絶対額で考えろ
④在庫コストは
⑤人脈は名刺の数でははかれない


ひとつずつ見ていきましょう。

さおだけ屋のビジネスモデル

ではまずこの本のタイトルでもある、さおだけ屋がなぜ潰れないのか、どんなビジネスモデルなのか、ということを書いていきたいと思います。

結論からいうと、さおだけ屋が成り立っている理由は2つあります。
ひとつは、「より価格が高いさおだけを売っているから」
ふたつめは、「さおだけの移動販売はあくまでも副業だから」
です。


ではひとつ目から。
さおだけ屋は、たとえば「2本で1000円」という宣伝をしてさおだけを売り歩いています。
しかし実際にそのさおだけを買おうと思ったら、「2本で5000円」のさおだけのほうがおすすめだよ、と言って、より高いさおだけを勧めてくるというのです。

さおだけなんて数年に一度の買い物ですので、どうせならと、ついつい高いほうを買ってしまうということです。うまいやり方ですね。笑


ではふたつめの理由を。
実はさおだけの移動販売をしているのは、『町の金物屋』であるというのです。

つまり、金物屋さんが店の商売のついでに移動販売をしているという前提なので、副業的な扱いになりますよね。だから極端な話、移動販売で売れなくても別にかまわないのです。


このさおだけ屋のビジネスから見える商売の本質は、「売り上げを増やす」ことと「費用を減らす」ということです。

価格の高いさおだけを勧めて売り上げを増やし、費用がかからず、リスクのない副業でさおだけを売る。
このように、さおだけの移動販売からは、他のビジネスに通ずる本質が見えてくるのです。

副業は本業と関係することを選べ

さおだけ屋の例はまさしく、このタイトルのことを表していると思います。

「副業したいけど、なにから始めていいかわからない」という人は、本業を活かせることから探すと吉です。

副業と本業が関係しているとなにがいいのかというと、「相乗効果がでる」というメリットがあるからです。

副業が本業に、本業が副業にいい影響を与える。そしてどちらも伸びていく。
これが副業の理想的なかたちであると言えます。

節約は絶対額で考えろ

ここからはさおだけとはあまり関係ないのですが、派生して、ビジネスに限らず生活そのものにかかわってくる話です。

「節約は絶対額で考えろ」

これはたとえば、1000円のものを500円で買う場合と、101万円のものを100万円で買う場合を比較すると分かりやすいです。

前者の場合は、価格にして50パーセントOFF。お得感がありますね。
一方で後者は、金額が高すぎて101万円も100万円もあまり差がないように思えてきます。

でも絶対額でみてみると、前者は500円、後者は1万円の値引きになります。

このように、節約は絶対額で考えるのが重要と言います。
とくに高い金額のものは割引額に鈍感になりがちですが、じつは意識すべきは高い買い物のほうなんですね。

在庫コストはすぐになくせ

在庫コストとは、ものがあることによって受ける損失です。

必要のない、無駄なものを取っておくことによって、置くためのスペースを圧迫したり必要なものへ悪影響を及ぼすことがあるのです。

たとえばあなたの家に、着ないのに取ってある服はありませんか?
それがまさに在庫コストです。

必要ないものにクローゼットを圧迫されたり、カビが生えて他の服へ移ったりしたら最悪です。


だから、在庫コストのかかるものは一刻も早く対処すべきなのです。
これは日常生活でもビジネスでも同じです。

人脈は名刺の数ではない

最後に、「名刺の数は人脈とは関係ない」という話です。

よく「人脈を広げたい」ということで様々なイベントやセミナーに顔をだす人がいますが、これはただ「顔が広い」というだけなのです。

名刺をたくさん持っていることイコール人脈ではないです。


では、人脈づくりで大切なこととはなんでしょうか?

それは、「多くの人脈をもつ一人の人」と深い関係を築くことです。
そういう「ハブ的」な役割をもつ人と関係を築くことで、その背後にいるたくさんの人との関係も得られます。

そんな打算的な考えだけで人間関係は築かないと思いますが、知っていて損はないと思います。

まとめ

今回は『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』という本を、ぼく的にエッセンスを抽出して紹介しました。

ここからはぼく自身の感想になります。


まずは副業の話です。
副業は本業から選べというけれど、ぼくみたいに本業がそもそもなかったり、どうしても本業を活かすことができないという人もいると思います。

そんなときにどうするか、それは、「好きなことで稼ぐ」ということを意識すべきだと思います。

好きなことならストレスなくできて、上達も早いからです。

うん、これは半分、自分に言い聞かせていることです。笑


そして次に人脈について。
これはぼくみたいに友だちが少ない人、人見知りの人にぜひ意識してほしい話でした。

なぜなら、知り合いが多いことが人脈ではないということは、知り合いを簡単に増やせない人でも濃い人脈をつくれるということだからです。

友だちや知人が少なくても人脈づくりはできます。頑張りましょう。頑張ります。
関連記事:友だちは、いらない。


さあ改めて、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』、ビジネスパーソンもそうでない人も、みんなに読んでほしい本です。ぜひ夏の読書に、いかがでしょう!