SHOE DOG

知ってますか?『SHOE DOG-靴にすべてを。』

NIKEの共同創業者であるフィルナイトさんという方が書いた本なのですが、起業をめざす人なら誰もが読んだほうがいいと感じます。

というのも、NIKEの創業にあたってさまざまな壁にぶち当たるわけです。フィルナイトさん。

それをなんとか乗り越えて、NIKEを一大ブランドまでのし上げる過程がリアルに描かれています。熱いです。


ぼくが印象に残ったポイントを3つあげると、

・NIKEと日本との関係
・ブランドのその先を見据えている
・天職を追い求める姿


です。一つずつ見ていきましょう!

NIKEと日本との関係

実は、NIKEと日本には大きな関係があります。

というのも、フィルナイトはもともと、日本のオニツカタイガー(現・asics)というブランドに惚れこんだことがきっかけで、靴の販売に目覚めたからです。

オニツカタイガーの靴をアメリカで販売することから、フィルナイトの靴人生ははじまりました。

しかし時が経ち、フィルナイト側とオニツカタイガーは険悪な仲になり(裁判もした)、その後は日本の日商岩井(現・双日)という商社から支援を受けながらNIKEがうまれることになりました。

この日商が一度、NIKEがかかえた借金を全額返済するというできごとがありました。すごい話ですよね。。
そこでのフィルナイトの思いが印象的です。

私は、これが日本人だと言ってやりたかった。言葉を詰まらせながらでも。

めっちゃ熱いですよね。。
このように、フィルナイトは日本の影響や支援をたくさん受けながらNIKEを操業していたのです。


同じ日本人として、なんだか嬉しい話ではないですか?
あの世界のNIKEに日本が多大な影響を与えていたのです。

ブランドの先を見据えている

フィルナイトはブランドの先、つまりカルチャーを作りだそうとしていました。
それを強く表すこの一文が、非常に印象に残っています。

僕たちはブランドはもちろん、カルチャーを作り出そうと頑張っていると伝えた。画一的なものや、退屈や、単純労働を相手に戦っているんだ。製品以上に、僕たちが売りたいのはアイディア、精神なんだ。

めちゃめちゃかっこよくないですか?
ぼくはこの考え方、理念にかなり心を打たれました。

あくまでもNIKEという靴や服は手段であり、その先の目的は「人々の生き方」を変えることなのです。

天職を追い求める

ここからは、フィルナイトがこの本の最後に語ったメッセージになります。

それは、若者へのメッセージです。
若者たちが失敗や苦境を経験したときに、この本がなにかしらのヒントになればと言うのです。その中で、こう言っていました。

20代半ばの若者たちに言いたいのは、仕事や志す道を決めつけるなということだ。天職を追い求めてほしい。天職とはどういうものかわからずとも、探すのだ。天職を追い求めることによって、疲労にも耐えられ、失意をも燃料とし、これまで感じられなかった高揚感を得られる。

人生において天職を見つけられる人はどれくらいいるのでしょうか?
おそらく、そんなにいないと思います。

あくまでも、天職を追い求める。
これこそ成功のカギと言えるでしょう。

その一方で、こうも言っています。

かといって、起業家たちに決してあきらめるなと促すのは間違いだ。時には断念することも必要だ。断念する時期と、別のことを試みる時期を知ることも大事なのだ。断念することは、止まることではない。決して止まってはいけない。

特に日本人は、「やめる」ということに対してネガティブで、悪いことのように捉える風潮があると思います。

でも、やめることは悪いことじゃないんです。天職を探すためならば。

これは為末大さんの『諦める力』という本の内容ですね、まさに。
関連記事:【書評】諦める力/為末大


ほんとうの目的のためならば、時には諦めることも重要なんです。

だから、「しんどいから逃げたい」「つらいから辞めたい」などという思いをもっているかたは、どうか逃げる、辞めることをマイナスに捉えずに、自分の天職を見つけていきましょう。
ぼくも見つけていきます。

フィル・ナイト 東洋経済新報社 2017-10-27
売り上げランキング : 424
by ヨメレバ
為末 大 プレジデント社 2013-05-30
売り上げランキング : 7811
by ヨメレバ